化粧品は通販主義

メリーソート

メリーソート社はイギリスの会社です。
1919年、W.G.ホームズ(W .G. Holmes)とG.H.ラクストン(G. H. Laxton)はヨークシャー州に小さな紡績工場を設立しました。
彼らは1920年代に顧客の1つであったDyson Hall社のぬいぐるみ会社を買収。
これがメリーソートの始まりのきっかけとなります。

1930年にホームズとラクストンはコールブルックデール社の一角を借りておもちゃを生産し始め、後にコールブルックデール社を買収してさらなる生産をおこないました。
1935年にはイギリス最大のぬいぐるみ工場と言われるまでに成長し、戦争などの受難を経ながらも多くの人々に愛されるぬいぐるみを製造し続けてきました。

しかし競争力を保てなくなったメリーソートは2006年11月全ての生産をストップ。
工場が閉鎖され、ファンの間からはどうなるのか非常に心配されました。
世界中からの励ましを受け、メリーソートは2007年3月に再出発することを決めました。
現在では規模を縮小し、コレクター向けアイテムを中心に製造しています。

2010年にはめでたく創立80周年を迎えることができました。

現在のメリーソート社では創業者のお孫さん、オリバー・ホームズ(Oliver Holmes)さんが常務に就任しています(2011/4/30 癌のため急逝されました)。
製造を再開したあたりからだったと思いますが、工場の職人さんとともにひんぱんに来日して百貨店などで体験教室を開いています。
講習時間が短いことやおそらくパターン(型紙)がばれてしまうからだと思うのですがほとんどあらかじめできあがっており、受講者がする作業は
・返し口を縫う
・ジョイント取り付け
・口を縫う
・目の色を選んでつける(2010年から)
ぐらいなのですが、それでもメリーソート社のテクニックが垣間見れて感激しました。

「メリーソート」

メリーソートとは、幸運のシンボルとされている「ウィッシュボーン」の古語です。
ウィッシュボーンというのは鳥の胸にある叉骨のことで、かつては食後にその叉骨を2人で引っ張りあい、長い方を取った方の望みが叶うとされたそうです。
タグにはこのウィッシュボーンが描かれています。
ウィッシュボーン
(初めて見たときは聴診器かと思いました(^_^;))
そこには「メリーソートのぬいぐるみを手にした方に幸運が訪れますように」という創始者の思いが込められているのです。

「チーキーとパンキンヘッド」

メリーソートの代表的なテディベアに「チーキー」と「パンキンヘッド」があります。
チーキーといわれるぬいぐるみは例えばこのようなものがあります。
チーキーダッフィー
このベアの名前は「チーキー・ダッフィー」です。
チーキーは大変個性的で、大きな耳に鈴が入っています。
そして小さく、つんと突き出た鼻づらに、口元はまるでニヤリと笑っているかのようです。
チーキーというのは「生意気な」という意味で、エリザベス女王が初めてチーキーをご覧になったとき、
「まあ、生意気そうなお顔ね。」とおっしゃったことに由来しています。

一方のパンキンヘッドですが、ご覧いただくとおわかりのように特徴は頭にあります。
パンキンヘッド
よくパンプキンと間違えてる方を見かけるんですが、「パンク頭」ですよ。
元々パンキンヘッドは、カナダにあるイートンデパートのキャラクターをぬいぐるみ化したものでした。
メリーソートとしては「パンキンヘッド」で売り出したかったようですが、その名前はすでにイートンデパートが商標登録していたため「アンセスター・オブ・チーキー(チーキーの先祖)」と名づけられました。
チーキーが誕生する10年ほど前にパンキンヘッドは登場しました。
なので「チーキーの先祖」なのです。
上記でご紹介したチーキーに顔はそっくりですよね。

*ちなみにわかりやすいベアがいなかったので、パンキンくんだけディズニーキャラクターじゃありません(^_^;)

  

=プロフィール=

ニックネーム:loveteddy-disney
自己紹介:
テディベアが大好きで、10年以上前からコツコツとコレクションしています。
東京ディズニーシーで大人気のダッフィーを初めて知ったのもテディベアからでした。
以降テディベアだけでなく、ぬいぐるみもコレクションしています。

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