なぜテディベアというのか
「テディ」というのは、第26代アメリカ合衆国大統領セオドア・ルーズベルトの愛称です。
なぜ大統領の愛称がクマのぬいぐるみにつけられるようになったのか。
それにはこんな由来があります。
大統領の趣味は熊狩りでした。
1902年の秋、大統領は狩りをおこなう旅行にでかけたのですがその間1匹も熊をしとめることができませんでした。
そこで同行していたハンターが1頭の熊を追い詰めて、大統領にとどめを刺すよう促したのですが大統領はそれを拒否しました。
このエピソードは風刺漫画にされて新聞に載りました。
実際の風刺漫画
そしてその記事を見たとあるおもちゃメーカーが、自社の熊のぬいぐるみに「テディ」と名づけて売り出したところ大ヒット。
またシュタイフ社の熊のぬいぐるみが大量にアメリカに輸入されたこともあって、またたくまに「テディベア」という名称が広まりました。
ちなみに東京ディズニーシーの中にあるS.S.コロンビア号という客船内には「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」というラウンジがあります。
中では柱が大きな熊になっていたり壁にルーズベルトの肖像画が飾ってあったりして、テディベアのルーツを垣間見ることができますよ。
なお、上記の風刺漫画を描いたクリフォード・ベリーマンから名前をとった「ベリーマンベア」というテディベアが存在するんですよ。
(いろんなテディベアメーカーが「ベリーマンベア」を出しています。)
たとえばこのベア。
漫画の熊に似てますよね。
(手には「Don’t shoot me!(撃たないで!)」と書かれた幕を持っています)