ファーネル社はイギリスの会社で、世界で初めて「テディベア」と呼べるぬいぐるみを作ったと言われています。
つまりシュタイフよりも歴史のある会社だったというわけです。

ファーネルは「くまのプーさん」と非常に深い関係があります。
というのも、プーさんのモデルはファーネルのテディベアだったからです。

クリストファー・ロビンが１歳の誕生日に買ってもらったテディベア、それはファーネルのベアでした。
そのテディベアはやがて「ウィニー・ザ・プー」と呼ばれるようになったのでした。

由緒あるファーネルは残念ながら1968年に金融会社に売却され、製造を終了しています。
が、1996年にメリーソート社がファーネルの社名を購入し、ファーネルの名前で製品を販売したりしています。

我が家にはすごくおもしろいテディベアがいます。

これは2006年にメリーソートがファーネルの名前で販売したプーさんで、1926体限定、しかも北米限定の品でした。
大きな箱に入っているのですがこの箱は本のように開くことができ、中はプーさんの部屋になっています。
さらにハニーポットと100エーカーの森の地図がついています。

元々ファーネルのテディベアがモデルだったプーさんを、80年以上も経ってからファーネル（メリーソート）が改めて原作の挿絵に似せて作るなんてなんだか不思議な輪廻を感じますよね。

ちなみにこのプーさんは国内では全く販売されておらず、こういうベアが存在することすらどのショップにも載っていませんでした。
ものすごいたまたま海外のサイトで発見し、必死になって日本にも発送してくれるお店を探してやっと手に入れた貴重なプーさんです。